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カワセミ 雛への給餌 その2

カワセミ 雛への給餌 その2 <餌はもらうのではなく、親の口からもぎとれ!

最も成長が早かった長男は弟と巣穴付近の止まり木で過酷な試練を受けていました。(これが3,4羽目の雛たち)
親のクチ口バシはシッカリと魚を掴んでいる。これでもか、これでもか。。。何度も雛の口の奥の奥まで入れてはまた取り上げてしまう。。。何も知らない子供は親から差し出されるままに口を開けてはまた引き離される。。。
それでもまた口を開ける。これだけを見ていると、一見世間を騒がせている親の子供への”虐待”を思い起こす。

そういえば生後一年もしない赤ちゃんには親の言葉は伝わらない。まして親の顔色?表情、気持ちなどもってのほか。ただ”泣くこと”でしか自分の気持ちを伝えられない。キット自分が人間に生まれてきたことすら解からない。。。そんな赤ちゃんをどう育てていけば良いのか? 夜中に泣きわめく赤ちゃんを見て、何をどうしたら泣き止んでくれるのか。。。思わず妻の方にほうり投げたくなる。何度そう思ったことか。遠い昔自分たちの子育てを思い返すと反省の念しきりであります。。。
 
生後一ヶ月、巣立ちしたばかりの雛にどうしたら”生きていく秘訣”を教えられるのか。”何とかせねば!”
カワセミの親は必死です。一方餌を口元でちらつかされてはお預けを食らう子供の方もやがて”このままでは餌はもらえない。。”と本能的に悟ってくるのでしょうか。。親はそれに気付いてくれるのを待っている。。。。
言葉では伝えられない親の知恵でしょうか。
そして、親が教えたこと、雛が学んだことは ”餌はもらうのではなく、親の口からもぎとれ!” と言うことだったのでしょうか。  そんなところを感じ取っていただけましたら幸いです。 (その3に続く)


親が美味しそうなオイカワを捕まえてきました。 お腹の空いた者、出て来~い!DSC_6297_sh04-02.jpg

早速2羽の雛が藪から舞い降りてきました。ボクにくださ~い! (最も成長の早い長男と次男です)DSC_5899_sh01-02.jpg

解かった、それじゃ口に咥えなさ~い! (先におねだりしてきた長男の口に餌を差し入れました)DSC_5861_sh01-02.jpg

うまく咥えられるかなぁ?(と言いながら親はクチバシでがっしりキープ。)次男が興味深そうに見てます。DSC_5865_sh01-02.jpg

親:おとっとうぅぅぅ。。(咥えさせたかと思ったら、その瞬間遠ざけてしまう>)                                    ”あっれれえ 餌は何処行っちゃうのぅ?”
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それではもう一度行くか、シッカリつかめよう!                                         親は子供のクチバシに力が入っていないのを感じたのでしょう。
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今度はちゃんと掴かめよう~~  (横で次男はジッと観察。。。)DSC_5872_sh01-02.jpg

と、また即座に離してしまう ”~ううん。。。そんなことでは餌はたべられんぞう!”<
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もっと奥で魚をしっかり咥えてえ!!  (次男の方は見るに見かねて飛んでいってしまった。。)
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そうそう、その調子! (親はぐいぐいと喉の奥の奥まで押し込んでいった)
ここからは親と長男の格闘である!DSC_6286_sh01-02.jpg

長男 ”う~ん、もうこれ以上口に入らない。。” と、思わずクチバシ全体に力が入った!DSC_6287_sh01-02.jpg

焦らされにじらせれた長男はここで一気に親の口から餌をもぎ取りにいった。クチバシに渾身の力を込めて!! 子は強し! なんと親の顔は逆さまに反り返えされているではないか。。。
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親のほうも、クチバシはおろか全身に力を込めて ”離してたまるか!”執拗にこらえて阻止せんと。
一度戦いを挑んだ長男はもう後に引けない。体全体の力を振り絞って親に立ち向かう!

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双方が吾を忘れた真剣勝負。 ついに長男は親の口から完全に餌をもぎ取り成功の瞬間である!DSC_6290_sh01-02.jpg

正に、親はこの瞬間を待っていたのでした。 雛は食事の餌をおとりに親の仕組んだ罠に見事はまってくれたのでした。これでこの子は生きていける!親の安堵DSC_6291_sh01-02.jpg

長男の方は親の罠にかけられたとは露知らず、餌をゲットして大満足!
この勝ち誇った姿を見てやってください。。。。。(完)
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カワセミ 雛への給餌 その1

カワセミ 雛の給餌 その1 親のど根性・雛の可憐な忍耐  

7月中旬、鶴見川でカワセミが2番子の雛に餌を運んでる~との話を聞きつけ、早速足を運んでみました。4日ほど通った後5日目に幸運にも「巣立ちの日」に巡り逢えました。4羽!現地に着くとピカピカの雛3羽が巣の近くで盛んに飛び込み練習の最中。やがて親が大きな魚を咥え戻ってきました。いよいよ食事の時間です。初めて見る雛への給餌はとても感動的でした! 意外にも、その給餌の様相は他の野鳥の給餌と極端に異なる点を2つ発見しました。 ひとつは雛の立場から。もうひとつは親の立場から。。。。

先ずは雛の立場から:
魚を咥えて戻ってきた親は止まり木に止まり、ちいちいいいい~と藪に潜んでいる雛に呼びかけます。全員が一斉に飛び出してくるものだと期待してカメラを構えていると、一羽だけがひょこっと飛び出して来ただけでした。。。ツバメとか、スズメとかどの鳥の雛を見ても、親が餌を運んでくると、一斉に鳴きわめき、他を押しのけて我先に餌をねだりにくるのが常と理解していたのですが、カワセミは決して我先に餌をねだるのではなく、一羽づつお腹のすいているものが出てくるのでした。。だから雛どうしで餌を奪い合うことなど皆無です。たまたま2羽が一緒に出てきても、最初に親におねだりをした方に優先権があり、他の雛はそれをじっとそばで見守る。決して他方を押しのけて親にせがむことはありません。とても紳士的なカワセミの世界に思わずびっくりです。。。でもなぜ? 素朴な疑問。。老いた頭をひねり自分なりに推理したことは、「親は常に一匹の魚(獲物)を運んでくる。その魚を噛み砕いて皆に与えることはなく、そのまま一羽に丸飲みさせる。あの大きな魚を、あの小さな雛が丸飲みしたらもうお腹一杯。消化するのに4時間は掛かる。従って次の親が餌を運んできても満腹状態の雛はもう餌を飲み込む隙間はない 。。」よってお腹一杯の雛は藪の中で悠々自適。親の呼びかけに出てきた雛だけに与える。こんなルールが暗黙のうちに出来上がっているような、「平和な仲良しの食事風景」が実現しているのだ!と自分なりに結論付けました。自分もこのカワセミの世界に同感!人間の子でさえ、テーブルに出されたお菓子を我先に手をだす。。カワセミの子は決してそんなことはしません。 そんな様子を写真にてご覧ください。。。。。

次に親の立場から: (世界一意地悪な親の教育)
親の呼び声を聞いて藪から出てきた雛に早速給餌が始まった。でも、見ていると何か変なのです。
親は魚の頭を雛に向け雛の口に持っていきます。ある時は喉元まで。。。でもその瞬間に餌を雛の口から出してしまいます。どうして旨く雛の口に入れられないのか? お互い長いクチバシが邪魔するのか。。。親の不器用さにあきれるほどいらいらしながらシャッターを押す。いつになったら雛の口に渡るのだろう?
なんとそれは20分~30分も掛かる大仕事なのでした。。炎天下、このひとつのシーンだけでショット数は180コマにも。。。。雛達が巣穴にいる間は、親があの大きな魚を咥えて入り、10秒もしないうちにサッ~と飛び出してきます。あれは一羽の雛の口に入れるや否や飛び出してくる、と誰もが理解出来ます。
また、求愛の時期、雄から雌への「愛の給餌」でも雄は間髪をいれずにサッと雌の口にご馳走を入れる。
それからすると、決して親が不器用なはずはない。 何が始まったのか、さっぱりわからなかったのですが、巣立ちから3日目になり漸く親の真意が掴めてきたのです。

なんと、そこには巣立ちの初日から給餌を通し親の子供への過酷な教育が始まっていたのです。良~く見ると親が雛の喉元まで魚を差し入れる反面、自分のクチバシでしっかりと魚を咥え、決して離さないでいるのが解かります。雛の口から引き出しては、また咥えさせる。そんなことを永遠と10回~も繰り返すのです。
流石の雛も忍耐の限界、親の意地悪に耐え切れず、ついには強引に親から魚を奪い取るのでした。そして漸く雛は食にありつき一段落。。。 親は正にこの瞬間を待っていたのでした!
給餌を通してそれぞれの雛に、獲物の味は勿論、クチバシの筋力、使い方、獲物の咥え方等、クチバシの最高の使い方を得と特訓しているのでした。。。。これが親が子に与える”生きる術”でしょうか。

でも、そこにはやはり親の配慮も見逃せません。巣立ちはしたものの、まだ育ちの遅い雛にはこのような意地悪はせず、巣穴にいたときと同じように、サッと餌を与えるのでした。育ちの早い雛ほどこの訓練が激しく繰り返されるのでした。。。ひどいときは散々雛の口に入れておいて、サッと飛び立ち雛を狩場に連れて行きそこで給餌。。それにしても、人間の赤ちゃんの口に哺乳瓶をもっていって赤ちゃんが口を開けるとサッと引っ込めてしまう。。。それを3回もやったら? そんな意地悪をして遊んでいる母親を見ることがありますが。。。
我等人間の世界にはあり得ない教育の姿でした。(その2へ続く)

お父さんが餌を持って戻ってきました。 2羽の雛が待ちわびて出てきました。(食事は好物のオイカワ)DSC_5905_sh01.jpg

わあああ、、い・た・だ・き・ま~す! 弟の方が大きな口を開け食事をもらいました!DSC_5906_sh01-01.jpg

しっかり掴むんだぞう~  子供: ハイ!と一気に飲み込もうとした瞬間。。。。DSC_5907_sh01-01.jpg

ほら、離したらダメじゃないかぁ~ しっかりと咥えないと~~  (親は故意に魚を引き離してしまう。。。)
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もう一度、今度はがっしり掴むんだぞう~  (横で見ている兄の口も自然に開く。。)
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ホラ~~ また離しちゃって。。。 しっかり咥えろといっただろう! (子供達には訳がわからない。。。)
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ホラーー 今度は頑張るんだぞう!と雛の口に運びつつ、親はしっかりと魚を咥えて離さない。。(おもわず一緒に口を開いている兄の表情が面白い)
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よう~し、その調子だ!奥まで入れるぞ!  (子:わかっ。。。言いかけて思わず喉を詰まらせる)DSC_5927_sh01-01.jpg

やったあ~!! やっともらったぁ~!
でも、ここまで来るには別の止まり木で10分、ここに来て13分、焦らしにじらされて。。でもこの意地悪はまだ序の口。(ここまで付き合ってきた兄も大変。でも決して横取りしようなんてこともしない)
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良かった、よかった! ジャア俺は行くぞう!兄のつぶやき ”一度の食事がこんなに大変とはナ~~”(弟の苦労を観察して何かを掴んだようである。。。)
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わぁ!これは美味しいイイイイ~~~DSC_5932_sh01-01.jpg

でもチョット大きいなあ。。。。。
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何とか飲み込み。。。。
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ボク、し・あ・わ・せ~~~~ (完)
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Author:Su~chan
私の名前は「Su~」です。”Su~chan”と呼んでください。
相模原市在住。

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