カワセミ 雛への給餌 その5
カワセミ 雛への給餌 その5 こんな給餌もあるんだ! 新たなる発見。
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Day3:何度と雛への給餌を見ているうちに、”えぇ、本当ぅ?? 思わずびっくり!!” こんな餌のやり方もあったのか~。と改めて親の賢い給餌に感心させられました。”スマートなり、カワセミ君!”と思わず叫びたい。
親が大きなオイカワを口に咥えて戻ってきた。いつものように止まり木でチイちィ~と雛を呼び始める。魚の口を雛に向け直ぐ食べれるように準備したまでは良かったのですが、4羽の子供達は3~4分待っても一向に現れません。。。。そう、3日目ともなると、彼らも世の中の探索に忙しくあちこち飛び回り始め、面白くてし方がない。お腹が空くまでなかなか帰って来なくなりました。。”折角食べやすいように料理したのに。。”親のつぶやき。いつ現れるのか?親の気持ちになってじっとカメラを構えて待つ方もいささかじれてくる。。
と、親に変化? あれレレ??? なんと、自分で咥えていた魚をガップリ飲み込んでしまいました。 キット親の方も待ち草臥れて腹が空いたのだろう。。。ガッカリして、カメラの手を休めていると、そこに育ちの遅い4男が戻ってきました。 よほどお腹が空いていたのでしょう。。。一人止まり木に留まっていたお父さんを見つけ、たちまち大きな口を開けおねだりが始まりました。が時とき既にに遅し、もうお父さんのクチバシには魚はない。。何も咥えていない親にしきりに食事の催促。執拗に口を開け親にまといつく。。すると、ここで自分の知らなかった意外なドラマが始まったのでした。 (その6へ続く)
”お腹の空いたものはおらんか~”お父さんが大きなオイカワを獲ってきました。

”早く出てこんかあぁ~、誰もいなけりゃたべちゃうぞう。。。” 待つこと2~3分。いささかじれてくる。。。腹いせに魚をギュと噛みしめる。苦しまぎれに口を開けてあえぐ魚がかわいそう。。

親ごころ。。。”こいつはチョット大きすぎ。食べやすいように料理しておいてやるか!”

それにしても子供達は一向に現れない。。。 おやあぁ?。。。 お父上の様子がおかしいぞう。 まさかっ。。。。。

あっ、まさかと思ったらホントに食べちゃった。親も大分おなかをすかしていたのだろう。無理もない。。。

しばらくするとお腹を空かした4男が戻ってきた。”おとうさ~ん、お腹すいたあう!!”

” お・と・う・さ~~ん” 甘えてみたものの、親はそっぽを向いて知らん顔。。。----
”ごはん~~” しきりにせがむ。。 親は口に何も咥えていないのに。。
でも、親は4男を射抜くような目力で見つめると、次の瞬間、まさかの出来事が!

親が口を開いて、雛のクチバシが親の口の中に!!そして雛は何かを吸い出しているではないか! そうだったのか。。なんと親は胃袋から溶けかかった魚を出して与えていたのである。。親はこんなときのために食べた魚を胃袋に半消化のまま溜めておいたのだ! 自分にとっては驚きの大発見! カワセミは獲物を獲ってきて雛に与えるものと理解していたのに、まさか胃袋の中からも餌を与えるのだ!

”ああ おいしかった!”あ・り・が・と・う” これは3~4秒のこと。胃袋からの給餌はまだ育ちの遅い雛にすることも解かった。 でも、この給餌は一度一に一回だけ、お変わりはなし。。。

腹6分ぐらいだけど、4男にとっては当面の空腹は満たされ大満足! バ・ン・ザ・イ!! 思わず足を踏み外しそう。。

親:沢山食べて早く大きくなるんだぞう! と言って休まず狩りへ。。 子供:ハイ、わかりました。(まだ従順そのもの)
それにしても解けない疑問がひとつ。。 ==>その6へ続く

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Day3:何度と雛への給餌を見ているうちに、”えぇ、本当ぅ?? 思わずびっくり!!” こんな餌のやり方もあったのか~。と改めて親の賢い給餌に感心させられました。”スマートなり、カワセミ君!”と思わず叫びたい。
親が大きなオイカワを口に咥えて戻ってきた。いつものように止まり木でチイちィ~と雛を呼び始める。魚の口を雛に向け直ぐ食べれるように準備したまでは良かったのですが、4羽の子供達は3~4分待っても一向に現れません。。。。そう、3日目ともなると、彼らも世の中の探索に忙しくあちこち飛び回り始め、面白くてし方がない。お腹が空くまでなかなか帰って来なくなりました。。”折角食べやすいように料理したのに。。”親のつぶやき。いつ現れるのか?親の気持ちになってじっとカメラを構えて待つ方もいささかじれてくる。。
と、親に変化? あれレレ??? なんと、自分で咥えていた魚をガップリ飲み込んでしまいました。 キット親の方も待ち草臥れて腹が空いたのだろう。。。ガッカリして、カメラの手を休めていると、そこに育ちの遅い4男が戻ってきました。 よほどお腹が空いていたのでしょう。。。一人止まり木に留まっていたお父さんを見つけ、たちまち大きな口を開けおねだりが始まりました。が時とき既にに遅し、もうお父さんのクチバシには魚はない。。何も咥えていない親にしきりに食事の催促。執拗に口を開け親にまといつく。。すると、ここで自分の知らなかった意外なドラマが始まったのでした。 (その6へ続く)
”お腹の空いたものはおらんか~”お父さんが大きなオイカワを獲ってきました。

”早く出てこんかあぁ~、誰もいなけりゃたべちゃうぞう。。。” 待つこと2~3分。いささかじれてくる。。。腹いせに魚をギュと噛みしめる。苦しまぎれに口を開けてあえぐ魚がかわいそう。。

親ごころ。。。”こいつはチョット大きすぎ。食べやすいように料理しておいてやるか!”

それにしても子供達は一向に現れない。。。 おやあぁ?。。。 お父上の様子がおかしいぞう。 まさかっ。。。。。

あっ、まさかと思ったらホントに食べちゃった。親も大分おなかをすかしていたのだろう。無理もない。。。

しばらくするとお腹を空かした4男が戻ってきた。”おとうさ~ん、お腹すいたあう!!”

” お・と・う・さ~~ん” 甘えてみたものの、親はそっぽを向いて知らん顔。。。----

”ごはん~~” しきりにせがむ。。 親は口に何も咥えていないのに。。
でも、親は4男を射抜くような目力で見つめると、次の瞬間、まさかの出来事が!

親が口を開いて、雛のクチバシが親の口の中に!!そして雛は何かを吸い出しているではないか! そうだったのか。。なんと親は胃袋から溶けかかった魚を出して与えていたのである。。親はこんなときのために食べた魚を胃袋に半消化のまま溜めておいたのだ! 自分にとっては驚きの大発見! カワセミは獲物を獲ってきて雛に与えるものと理解していたのに、まさか胃袋の中からも餌を与えるのだ!

”ああ おいしかった!”あ・り・が・と・う” これは3~4秒のこと。胃袋からの給餌はまだ育ちの遅い雛にすることも解かった。 でも、この給餌は一度一に一回だけ、お変わりはなし。。。

腹6分ぐらいだけど、4男にとっては当面の空腹は満たされ大満足! バ・ン・ザ・イ!! 思わず足を踏み外しそう。。

親:沢山食べて早く大きくなるんだぞう! と言って休まず狩りへ。。 子供:ハイ、わかりました。(まだ従順そのもの)
それにしても解けない疑問がひとつ。。 ==>その6へ続く

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カワセミ 雛への給餌 その4
カワセミ 雛への給餌 その4 幼い雛には”いやがらせ”無し!
Day3 :巣立ちから3日が経ちました。Day1から始まったあの厳しい親の”嫌がらせ作戦”も、まだ育ちの遅い雛には決して行わないことが解かりました。
餌を運んできて、その子が飛んでくると巣穴にいたときと同じように直ぐにあげる!流石にどの子が幼い雛なのか、ちゃんと見極めている。 そんな雛ごとに振り分ける親の愛情を垣間見るようでした。(その5に続く) 。。
お父さんが餌をは運んできました。”誰か腹の空いているのはいるかぁ~?”

お腹の空いていた一番育ちの遅い4男と3男が一斉にお父さんのいる止まり木に飛んでいきました!

一番乗りの四男が止まるや否や、お父さんは即座に餌を口の奥深く入れてやりました。。。

い・や・が・ら・せ ???? ”全くなし!!” ひたすら優しく雛の喉もとに。。。

おいしい~~! あ・り・が・と! 親は何事も無かったように、また狩りに出かけていきました。雛はもう直ぐ過酷の試練が始まることを露知らず、幸せそう。。。

またお父さんが餌を運んできました。 腹の空いているヤツはいるかなぁ~? おいしそうなオ・イ・カ・ワ!

ボクにちょうだ~~い!”
3男がいち早くチョコン!と顔を出しました! (左端)

なんと、場所を変えて親のほうから子供の方に! 3男もまだ育ちの遅い甘えん坊。。。

”よう~し、こっちにおいでぇ~~”

さっそく美味しいオイカワを3男の口に優しくいれてやると。。。

雛はたちまち口にほう張り ”おいしい~~~!!” 親は ”おあずけ”のいじわるも無く優しくそっと雛の口に渡してやりました。。

三男は大満足!でも大きなオイカワを一口で飲み込むことはおお仕事。。姿勢を整えて!。。。。。 と、そこに先ほど餌をもらったばかりの四男が飛んできました。

三男の口いっぱいにほうばっているところに四男到着!。。。。。

おとうさん、僕にもくれるかなぁ~ 兄貴とおんなじおっきいのをぅ!!!
親:なんだ~ お前、いまたべたばかりじゃないか。。。

羽を震わせてお・ね・だ・り! 親のほうはそ知らぬそぶり。このあとせがむ子を尻目に再び狩りに。。。。 きっとおっきいのを獲ってきてくれるでしょう!
育ちの遅い三男・四男には "いじわる教育”は後まわし。
”早く大きくなれ!” ただひたすら餌を与えることに専念しておりました。
三男は親の優しさをかみ締めつつ大魚を飲み込んで大満足。。。
ほほ笑ましいカワセミの子育て風景でした。。。。(完)

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Day3 :巣立ちから3日が経ちました。Day1から始まったあの厳しい親の”嫌がらせ作戦”も、まだ育ちの遅い雛には決して行わないことが解かりました。
餌を運んできて、その子が飛んでくると巣穴にいたときと同じように直ぐにあげる!流石にどの子が幼い雛なのか、ちゃんと見極めている。 そんな雛ごとに振り分ける親の愛情を垣間見るようでした。(その5に続く) 。。
お父さんが餌をは運んできました。”誰か腹の空いているのはいるかぁ~?”

お腹の空いていた一番育ちの遅い4男と3男が一斉にお父さんのいる止まり木に飛んでいきました!

一番乗りの四男が止まるや否や、お父さんは即座に餌を口の奥深く入れてやりました。。。

い・や・が・ら・せ ???? ”全くなし!!” ひたすら優しく雛の喉もとに。。。

おいしい~~! あ・り・が・と! 親は何事も無かったように、また狩りに出かけていきました。雛はもう直ぐ過酷の試練が始まることを露知らず、幸せそう。。。

またお父さんが餌を運んできました。 腹の空いているヤツはいるかなぁ~? おいしそうなオ・イ・カ・ワ!

ボクにちょうだ~~い!”
3男がいち早くチョコン!と顔を出しました! (左端)

なんと、場所を変えて親のほうから子供の方に! 3男もまだ育ちの遅い甘えん坊。。。

”よう~し、こっちにおいでぇ~~”

さっそく美味しいオイカワを3男の口に優しくいれてやると。。。

雛はたちまち口にほう張り ”おいしい~~~!!” 親は ”おあずけ”のいじわるも無く優しくそっと雛の口に渡してやりました。。

三男は大満足!でも大きなオイカワを一口で飲み込むことはおお仕事。。姿勢を整えて!。。。。。 と、そこに先ほど餌をもらったばかりの四男が飛んできました。

三男の口いっぱいにほうばっているところに四男到着!。。。。。

おとうさん、僕にもくれるかなぁ~ 兄貴とおんなじおっきいのをぅ!!!
親:なんだ~ お前、いまたべたばかりじゃないか。。。

羽を震わせてお・ね・だ・り! 親のほうはそ知らぬそぶり。このあとせがむ子を尻目に再び狩りに。。。。 きっとおっきいのを獲ってきてくれるでしょう!
育ちの遅い三男・四男には "いじわる教育”は後まわし。
”早く大きくなれ!” ただひたすら餌を与えることに専念しておりました。
三男は親の優しさをかみ締めつつ大魚を飲み込んで大満足。。。
ほほ笑ましいカワセミの子育て風景でした。。。。(完)

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カワセミ 雛への給餌 その3
カワセミ 雛への給餌 その3 親との壮絶な格闘
親から美味しい餌を口移しにもらう!子供にとっては唯一の楽しみの瞬間なのに、待ちに待って餌を口の中に入れてくれるまでは良かったが。。。口内一杯に美味しい餌のエキスが広がりいい気分!いざ飲み込もうと思った瞬間に激しく引き離されてしまう。。。 巣穴では優しく直ぐ口に入れてくれた親が、巣穴から出るや否やまさかこれほどまでにもてあそばれとことん”嫌がらせ作戦”を展開されるとは夢にも思わなんだ雛たち。。。 一度目はともかく、2度、3度、ひどいときには10度以上も。。。 こうなると子供の方ももう黙っていない。兄への嫌がらせを横で見ていた弟はシッカリと学習していたようです。。。
母親がドジョウを捕らえてきました。子供には手ごろの大きさです。例により巣穴の前で子供を待っていると今度は次男が登場。人間でも長男は無力、次男、三男は頼りがいあり!と言われますが、例によって始まった親のいじめ作戦に備えこの次男は心の準備をしていたようです。果たしてその作戦は。。。。親のクチバシからドジョウが口に入ってくると、たちまち親との大バトルが始まりました。。。
親は子供が果敢に親に挑む、この勇ましき根性を待っていたのです。カワセミ両親は巣立ちのその日からこのバトル教育を4羽の雛に次から次へと休み無く施していく、その大変な労力に思わず頭が下がる思い。と同時に、今、人間の社会では所謂子供へのスパルタ教育がことごとく批判され、腫れ物に触るような形で、ひどいときは子供の顔色を見ながら”教える”傾向を垣間見る気がしますが、カワセミの世界は正に愛のスパルタ教育が強い子供に育てる源になっているようです。(その4へ続く)
母親がドジョウを捕らえてきました。”お腹の空いてる者出てらっしゃ~い!お前達の好物のドジョウだよぅ”

ドジョウと聞いて藪から飛び出して来たのは次男でした 次男 ”お母さん、お腹がすいた~~”
母親 ”よう~し、それじゃあお口大きくあけて~~、そうそう、その調子!”
母親 ”う~~ん、モットおもいっきり大きくあけて~ 奥までいれるわよう!”
次男 ”もうこれ以上開かないよう。。。” (目も開けていられないほど苦しそう。。。)

母親 ”ほらぁ、入らないじゃないのぅ。シッカリ掴まないと~”
次男 ”うぅぅ~ん、もうチョットだったのに。。。も一度お願い!”(親のじらし教育とは知る由も無い)

母親 ”それじゃ、や・り・な・お・し~~”
次男 ”かあさん、そんなに強引にいれないで。。喉につっかえちゃうよう。。”(目をつぶると目に膜が。。)

母親:ドジョウが長いから少し横にしようか。。。
なにせ、子供のクチバシはまだ親の2/3もないので気をつけないと親のクチバシが喉に刺さってしまう。。。

母親:”うん、この角度がいいかな? シッカリつかんでよう~、でないとドジョウがにげちゃうよう!!!”

母親:”よう~し、今度はドジョウの頭が真直ぐに入ったかなぁ~~”
と言いながらクチバシでしっかりとドジョウを掴んでいる。これではいつまでたっても子の口には入らない。。

と、この親のドジョウを差し入れた角度が子供の喉にピッタリ納まったのか、次男のクチバシに力が入った。
一瞬の隙を見て、母親のくちばしの上からドジョウのもぎ取りに挑んだのだ。母は目を開けていられないほど次男の食いつきは強く、何よりもスピードがあった。

このタイミングの良さは本能であろうか。。母親の頭まで噛みそうな、短いくちばしでガッシリと母親のクチバシはおろか、体全体までをコントロールしているように見える。。。

巣立ちしたばかり雛の何処に、親をひねり挙げるようなこの馬鹿力があるのか? あの真っ暗ら狭い巣穴の中でよくもここまで成長したものだ! そう言えば体の大きさも親とほぼ同じに見える。。。strong>
子が必死にドジョウを親の口から捥ぎ取ろうと、親は正にすっぽんに噛みつかれた蛙のよう。。。

ドジョウをシッカリと掴んでいた母のクチバシからも、次第に力が抜けていく。。。
そして、ついに次男の喉元に流れ込むときが迫っているよう!

母の方も、ドジョウを絶対に離すまいと最後の力を振り絞り必死にクチバシを閉じる。。。
子供だからと言って決して力を抜いているようには見えない。

母も子も、吾を忘れ、頭を右に左に、上に下に、正に真剣勝負の格闘である。。。
そして、光っているのは子供の目! 勝利者の目である!

ついに戦いは終盤を迎えたようである。ドジョウは完全に親のクチバシから離れ、見事子供の口に入った模様。良く見ると母親の目はもはや戦闘の目から安堵の瞳に変わり、敗北の悲しさでなく、子を愛する愛情たっぷりの喜びの表情になっている。

母にとっては達成感に満ちた瞬間。 子にとっては美味しいドジョウのご馳走を射止めた瞬間。 ともに大満足!
母は強し! 休むことなくまた狩りに飛んでいく。。
でも、巣立ちの今日、この父母の子供への愛情を子供達は知るよしもなし。。。胃袋を満たすのに精一杯、
気付いたときには既に父母はこの世にいないのかもしれない。。。2年弱の短い命。 (完)
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親から美味しい餌を口移しにもらう!子供にとっては唯一の楽しみの瞬間なのに、待ちに待って餌を口の中に入れてくれるまでは良かったが。。。口内一杯に美味しい餌のエキスが広がりいい気分!いざ飲み込もうと思った瞬間に激しく引き離されてしまう。。。 巣穴では優しく直ぐ口に入れてくれた親が、巣穴から出るや否やまさかこれほどまでにもてあそばれとことん”嫌がらせ作戦”を展開されるとは夢にも思わなんだ雛たち。。。 一度目はともかく、2度、3度、ひどいときには10度以上も。。。 こうなると子供の方ももう黙っていない。兄への嫌がらせを横で見ていた弟はシッカリと学習していたようです。。。
母親がドジョウを捕らえてきました。子供には手ごろの大きさです。例により巣穴の前で子供を待っていると今度は次男が登場。人間でも長男は無力、次男、三男は頼りがいあり!と言われますが、例によって始まった親のいじめ作戦に備えこの次男は心の準備をしていたようです。果たしてその作戦は。。。。親のクチバシからドジョウが口に入ってくると、たちまち親との大バトルが始まりました。。。
親は子供が果敢に親に挑む、この勇ましき根性を待っていたのです。カワセミ両親は巣立ちのその日からこのバトル教育を4羽の雛に次から次へと休み無く施していく、その大変な労力に思わず頭が下がる思い。と同時に、今、人間の社会では所謂子供へのスパルタ教育がことごとく批判され、腫れ物に触るような形で、ひどいときは子供の顔色を見ながら”教える”傾向を垣間見る気がしますが、カワセミの世界は正に愛のスパルタ教育が強い子供に育てる源になっているようです。(その4へ続く)
母親がドジョウを捕らえてきました。”お腹の空いてる者出てらっしゃ~い!お前達の好物のドジョウだよぅ”

ドジョウと聞いて藪から飛び出して来たのは次男でした 次男 ”お母さん、お腹がすいた~~”

母親 ”よう~し、それじゃあお口大きくあけて~~、そうそう、その調子!”

母親 ”う~~ん、モットおもいっきり大きくあけて~ 奥までいれるわよう!”
次男 ”もうこれ以上開かないよう。。。” (目も開けていられないほど苦しそう。。。)

母親 ”ほらぁ、入らないじゃないのぅ。シッカリ掴まないと~”
次男 ”うぅぅ~ん、もうチョットだったのに。。。も一度お願い!”(親のじらし教育とは知る由も無い)

母親 ”それじゃ、や・り・な・お・し~~”
次男 ”かあさん、そんなに強引にいれないで。。喉につっかえちゃうよう。。”(目をつぶると目に膜が。。)

母親:ドジョウが長いから少し横にしようか。。。
なにせ、子供のクチバシはまだ親の2/3もないので気をつけないと親のクチバシが喉に刺さってしまう。。。

母親:”うん、この角度がいいかな? シッカリつかんでよう~、でないとドジョウがにげちゃうよう!!!”

母親:”よう~し、今度はドジョウの頭が真直ぐに入ったかなぁ~~”
と言いながらクチバシでしっかりとドジョウを掴んでいる。これではいつまでたっても子の口には入らない。。

と、この親のドジョウを差し入れた角度が子供の喉にピッタリ納まったのか、次男のクチバシに力が入った。
一瞬の隙を見て、母親のくちばしの上からドジョウのもぎ取りに挑んだのだ。母は目を開けていられないほど次男の食いつきは強く、何よりもスピードがあった。

このタイミングの良さは本能であろうか。。母親の頭まで噛みそうな、短いくちばしでガッシリと母親のクチバシはおろか、体全体までをコントロールしているように見える。。。

巣立ちしたばかり雛の何処に、親をひねり挙げるようなこの馬鹿力があるのか? あの真っ暗ら狭い巣穴の中でよくもここまで成長したものだ! そう言えば体の大きさも親とほぼ同じに見える。。。strong>

子が必死にドジョウを親の口から捥ぎ取ろうと、親は正にすっぽんに噛みつかれた蛙のよう。。。

ドジョウをシッカリと掴んでいた母のクチバシからも、次第に力が抜けていく。。。
そして、ついに次男の喉元に流れ込むときが迫っているよう!

母の方も、ドジョウを絶対に離すまいと最後の力を振り絞り必死にクチバシを閉じる。。。
子供だからと言って決して力を抜いているようには見えない。

母も子も、吾を忘れ、頭を右に左に、上に下に、正に真剣勝負の格闘である。。。
そして、光っているのは子供の目! 勝利者の目である!

ついに戦いは終盤を迎えたようである。ドジョウは完全に親のクチバシから離れ、見事子供の口に入った模様。良く見ると母親の目はもはや戦闘の目から安堵の瞳に変わり、敗北の悲しさでなく、子を愛する愛情たっぷりの喜びの表情になっている。

母にとっては達成感に満ちた瞬間。 子にとっては美味しいドジョウのご馳走を射止めた瞬間。 ともに大満足!

母は強し! 休むことなくまた狩りに飛んでいく。。
でも、巣立ちの今日、この父母の子供への愛情を子供達は知るよしもなし。。。胃袋を満たすのに精一杯、
気付いたときには既に父母はこの世にいないのかもしれない。。。2年弱の短い命。 (完)

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カワセミ 雛への給餌 その2
カワセミ 雛への給餌 その2 <餌はもらうのではなく、親の口からもぎとれ!
最も成長が早かった長男は弟と巣穴付近の止まり木で過酷な試練を受けていました。(これが3,4羽目の雛たち)
親のクチ口バシはシッカリと魚を掴んでいる。これでもか、これでもか。。。何度も雛の口の奥の奥まで入れてはまた取り上げてしまう。。。何も知らない子供は親から差し出されるままに口を開けてはまた引き離される。。。
それでもまた口を開ける。これだけを見ていると、一見世間を騒がせている親の子供への”虐待”を思い起こす。
そういえば生後一年もしない赤ちゃんには親の言葉は伝わらない。まして親の顔色?表情、気持ちなどもってのほか。ただ”泣くこと”でしか自分の気持ちを伝えられない。キット自分が人間に生まれてきたことすら解からない。。。そんな赤ちゃんをどう育てていけば良いのか? 夜中に泣きわめく赤ちゃんを見て、何をどうしたら泣き止んでくれるのか。。。思わず妻の方にほうり投げたくなる。何度そう思ったことか。遠い昔自分たちの子育てを思い返すと反省の念しきりであります。。。
生後一ヶ月、巣立ちしたばかりの雛にどうしたら”生きていく秘訣”を教えられるのか。”何とかせねば!”
カワセミの親は必死です。一方餌を口元でちらつかされてはお預けを食らう子供の方もやがて”このままでは餌はもらえない。。”と本能的に悟ってくるのでしょうか。。親はそれに気付いてくれるのを待っている。。。。
言葉では伝えられない親の知恵でしょうか。
そして、親が教えたこと、雛が学んだことは ”餌はもらうのではなく、親の口からもぎとれ!” と言うことだったのでしょうか。 そんなところを感じ取っていただけましたら幸いです。 (その3に続く)
親が美味しそうなオイカワを捕まえてきました。 お腹の空いた者、出て来~い!
早速2羽の雛が藪から舞い降りてきました。ボクにくださ~い! (最も成長の早い長男と次男です)
解かった、それじゃ口に咥えなさ~い! (先におねだりしてきた長男の口に餌を差し入れました)
うまく咥えられるかなぁ?(と言いながら親はクチバシでがっしりキープ。)次男が興味深そうに見てます。
親:おとっとうぅぅぅ。。(咥えさせたかと思ったら、その瞬間遠ざけてしまう>) ”あっれれえ 餌は何処行っちゃうのぅ?”
それではもう一度行くか、シッカリつかめよう! 親は子供のクチバシに力が入っていないのを感じたのでしょう。

今度はちゃんと掴かめよう~~ (横で次男はジッと観察。。。)
と、また即座に離してしまう ”~ううん。。。そんなことでは餌はたべられんぞう!”<

もっと奥で魚をしっかり咥えてえ!! (次男の方は見るに見かねて飛んでいってしまった。。)

そうそう、その調子! (親はぐいぐいと喉の奥の奥まで押し込んでいった)
ここからは親と長男の格闘である!
長男 ”う~ん、もうこれ以上口に入らない。。” と、思わずクチバシ全体に力が入った!
焦らされにじらせれた長男はここで一気に親の口から餌をもぎ取りにいった。クチバシに渾身の力を込めて!! 子は強し! なんと親の顔は逆さまに反り返えされているではないか。。。

親のほうも、クチバシはおろか全身に力を込めて ”離してたまるか!”執拗にこらえて阻止せんと。
一度戦いを挑んだ長男はもう後に引けない。体全体の力を振り絞って親に立ち向かう!

双方が吾を忘れた真剣勝負。 ついに長男は親の口から完全に餌をもぎ取り成功の瞬間である!
正に、親はこの瞬間を待っていたのでした。 雛は食事の餌をおとりに親の仕組んだ罠に見事はまってくれたのでした。これでこの子は生きていける!親の安堵
長男の方は親の罠にかけられたとは露知らず、餌をゲットして大満足!
この勝ち誇った姿を見てやってください。。。。。(完)

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最も成長が早かった長男は弟と巣穴付近の止まり木で過酷な試練を受けていました。(これが3,4羽目の雛たち)
親のクチ口バシはシッカリと魚を掴んでいる。これでもか、これでもか。。。何度も雛の口の奥の奥まで入れてはまた取り上げてしまう。。。何も知らない子供は親から差し出されるままに口を開けてはまた引き離される。。。
それでもまた口を開ける。これだけを見ていると、一見世間を騒がせている親の子供への”虐待”を思い起こす。
そういえば生後一年もしない赤ちゃんには親の言葉は伝わらない。まして親の顔色?表情、気持ちなどもってのほか。ただ”泣くこと”でしか自分の気持ちを伝えられない。キット自分が人間に生まれてきたことすら解からない。。。そんな赤ちゃんをどう育てていけば良いのか? 夜中に泣きわめく赤ちゃんを見て、何をどうしたら泣き止んでくれるのか。。。思わず妻の方にほうり投げたくなる。何度そう思ったことか。遠い昔自分たちの子育てを思い返すと反省の念しきりであります。。。
生後一ヶ月、巣立ちしたばかりの雛にどうしたら”生きていく秘訣”を教えられるのか。”何とかせねば!”
カワセミの親は必死です。一方餌を口元でちらつかされてはお預けを食らう子供の方もやがて”このままでは餌はもらえない。。”と本能的に悟ってくるのでしょうか。。親はそれに気付いてくれるのを待っている。。。。
言葉では伝えられない親の知恵でしょうか。
そして、親が教えたこと、雛が学んだことは ”餌はもらうのではなく、親の口からもぎとれ!” と言うことだったのでしょうか。 そんなところを感じ取っていただけましたら幸いです。 (その3に続く)
親が美味しそうなオイカワを捕まえてきました。 お腹の空いた者、出て来~い!

早速2羽の雛が藪から舞い降りてきました。ボクにくださ~い! (最も成長の早い長男と次男です)

解かった、それじゃ口に咥えなさ~い! (先におねだりしてきた長男の口に餌を差し入れました)

うまく咥えられるかなぁ?(と言いながら親はクチバシでがっしりキープ。)次男が興味深そうに見てます。

親:おとっとうぅぅぅ。。(咥えさせたかと思ったら、その瞬間遠ざけてしまう>) ”あっれれえ 餌は何処行っちゃうのぅ?”

それではもう一度行くか、シッカリつかめよう! 親は子供のクチバシに力が入っていないのを感じたのでしょう。

今度はちゃんと掴かめよう~~ (横で次男はジッと観察。。。)

と、また即座に離してしまう ”~ううん。。。そんなことでは餌はたべられんぞう!”<

もっと奥で魚をしっかり咥えてえ!! (次男の方は見るに見かねて飛んでいってしまった。。)

そうそう、その調子! (親はぐいぐいと喉の奥の奥まで押し込んでいった)
ここからは親と長男の格闘である!

長男 ”う~ん、もうこれ以上口に入らない。。” と、思わずクチバシ全体に力が入った!

焦らされにじらせれた長男はここで一気に親の口から餌をもぎ取りにいった。クチバシに渾身の力を込めて!! 子は強し! なんと親の顔は逆さまに反り返えされているではないか。。。

親のほうも、クチバシはおろか全身に力を込めて ”離してたまるか!”執拗にこらえて阻止せんと。
一度戦いを挑んだ長男はもう後に引けない。体全体の力を振り絞って親に立ち向かう!

双方が吾を忘れた真剣勝負。 ついに長男は親の口から完全に餌をもぎ取り成功の瞬間である!

正に、親はこの瞬間を待っていたのでした。 雛は食事の餌をおとりに親の仕組んだ罠に見事はまってくれたのでした。これでこの子は生きていける!親の安堵

長男の方は親の罠にかけられたとは露知らず、餌をゲットして大満足!
この勝ち誇った姿を見てやってください。。。。。(完)

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カワセミ 雛への給餌 その1
カワセミ 雛の給餌 その1 親のど根性・雛の可憐な忍耐
7月中旬、鶴見川でカワセミが2番子の雛に餌を運んでる~との話を聞きつけ、早速足を運んでみました。4日ほど通った後5日目に幸運にも「巣立ちの日」に巡り逢えました。4羽!現地に着くとピカピカの雛3羽が巣の近くで盛んに飛び込み練習の最中。やがて親が大きな魚を咥え戻ってきました。いよいよ食事の時間です。初めて見る雛への給餌はとても感動的でした! 意外にも、その給餌の様相は他の野鳥の給餌と極端に異なる点を2つ発見しました。 ひとつは雛の立場から。もうひとつは親の立場から。。。。
先ずは雛の立場から:
魚を咥えて戻ってきた親は止まり木に止まり、ちいちいいいい~と藪に潜んでいる雛に呼びかけます。全員が一斉に飛び出してくるものだと期待してカメラを構えていると、一羽だけがひょこっと飛び出して来ただけでした。。。ツバメとか、スズメとかどの鳥の雛を見ても、親が餌を運んでくると、一斉に鳴きわめき、他を押しのけて我先に餌をねだりにくるのが常と理解していたのですが、カワセミは決して我先に餌をねだるのではなく、一羽づつお腹のすいているものが出てくるのでした。。だから雛どうしで餌を奪い合うことなど皆無です。たまたま2羽が一緒に出てきても、最初に親におねだりをした方に優先権があり、他の雛はそれをじっとそばで見守る。決して他方を押しのけて親にせがむことはありません。とても紳士的なカワセミの世界に思わずびっくりです。。。でもなぜ? 素朴な疑問。。老いた頭をひねり自分なりに推理したことは、「親は常に一匹の魚(獲物)を運んでくる。その魚を噛み砕いて皆に与えることはなく、そのまま一羽に丸飲みさせる。あの大きな魚を、あの小さな雛が丸飲みしたらもうお腹一杯。消化するのに4時間は掛かる。従って次の親が餌を運んできても満腹状態の雛はもう餌を飲み込む隙間はない 。。」よってお腹一杯の雛は藪の中で悠々自適。親の呼びかけに出てきた雛だけに与える。こんなルールが暗黙のうちに出来上がっているような、「平和な仲良しの食事風景」が実現しているのだ!と自分なりに結論付けました。自分もこのカワセミの世界に同感!人間の子でさえ、テーブルに出されたお菓子を我先に手をだす。。カワセミの子は決してそんなことはしません。 そんな様子を写真にてご覧ください。。。。。
次に親の立場から: (世界一意地悪な親の教育)
親の呼び声を聞いて藪から出てきた雛に早速給餌が始まった。でも、見ていると何か変なのです。
親は魚の頭を雛に向け雛の口に持っていきます。ある時は喉元まで。。。でもその瞬間に餌を雛の口から出してしまいます。どうして旨く雛の口に入れられないのか? お互い長いクチバシが邪魔するのか。。。親の不器用さにあきれるほどいらいらしながらシャッターを押す。いつになったら雛の口に渡るのだろう?
なんとそれは20分~30分も掛かる大仕事なのでした。。炎天下、このひとつのシーンだけでショット数は180コマにも。。。。雛達が巣穴にいる間は、親があの大きな魚を咥えて入り、10秒もしないうちにサッ~と飛び出してきます。あれは一羽の雛の口に入れるや否や飛び出してくる、と誰もが理解出来ます。
また、求愛の時期、雄から雌への「愛の給餌」でも雄は間髪をいれずにサッと雌の口にご馳走を入れる。
それからすると、決して親が不器用なはずはない。 何が始まったのか、さっぱりわからなかったのですが、巣立ちから3日目になり漸く親の真意が掴めてきたのです。
なんと、そこには巣立ちの初日から給餌を通し親の子供への過酷な教育が始まっていたのです。良~く見ると親が雛の喉元まで魚を差し入れる反面、自分のクチバシでしっかりと魚を咥え、決して離さないでいるのが解かります。雛の口から引き出しては、また咥えさせる。そんなことを永遠と10回~も繰り返すのです。
流石の雛も忍耐の限界、親の意地悪に耐え切れず、ついには強引に親から魚を奪い取るのでした。そして漸く雛は食にありつき一段落。。。 親は正にこの瞬間を待っていたのでした!
給餌を通してそれぞれの雛に、獲物の味は勿論、クチバシの筋力、使い方、獲物の咥え方等、クチバシの最高の使い方を得と特訓しているのでした。。。。これが親が子に与える”生きる術”でしょうか。
でも、そこにはやはり親の配慮も見逃せません。巣立ちはしたものの、まだ育ちの遅い雛にはこのような意地悪はせず、巣穴にいたときと同じように、サッと餌を与えるのでした。育ちの早い雛ほどこの訓練が激しく繰り返されるのでした。。。ひどいときは散々雛の口に入れておいて、サッと飛び立ち雛を狩場に連れて行きそこで給餌。。それにしても、人間の赤ちゃんの口に哺乳瓶をもっていって赤ちゃんが口を開けるとサッと引っ込めてしまう。。。それを3回もやったら? そんな意地悪をして遊んでいる母親を見ることがありますが。。。
我等人間の世界にはあり得ない教育の姿でした。(その2へ続く)
お父さんが餌を持って戻ってきました。 2羽の雛が待ちわびて出てきました。(食事は好物のオイカワ)
わあああ、、い・た・だ・き・ま~す! 弟の方が大きな口を開け食事をもらいました!
しっかり掴むんだぞう~ 子供: ハイ!と一気に飲み込もうとした瞬間。。。。
ほら、離したらダメじゃないかぁ~ しっかりと咥えないと~~ (親は故意に魚を引き離してしまう。。。)

もう一度、今度はがっしり掴むんだぞう~ (横で見ている兄の口も自然に開く。。)

ホラ~~ また離しちゃって。。。 しっかり咥えろといっただろう! (子供達には訳がわからない。。。)

ホラーー 今度は頑張るんだぞう!と雛の口に運びつつ、親はしっかりと魚を咥えて離さない。。(おもわず一緒に口を開いている兄の表情が面白い)

よう~し、その調子だ!奥まで入れるぞ! (子:わかっ。。。言いかけて思わず喉を詰まらせる)
やったあ~!! やっともらったぁ~!
でも、ここまで来るには別の止まり木で10分、ここに来て13分、焦らしにじらされて。。でもこの意地悪はまだ序の口。(ここまで付き合ってきた兄も大変。でも決して横取りしようなんてこともしない)
良かった、よかった! ジャア俺は行くぞう!兄のつぶやき ”一度の食事がこんなに大変とはナ~~”(弟の苦労を観察して何かを掴んだようである。。。)

わぁ!これは美味しいイイイイ~~~
でもチョット大きいなあ。。。。。

何とか飲み込み。。。。

ボク、し・あ・わ・せ~~~~ (完)

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7月中旬、鶴見川でカワセミが2番子の雛に餌を運んでる~との話を聞きつけ、早速足を運んでみました。4日ほど通った後5日目に幸運にも「巣立ちの日」に巡り逢えました。4羽!現地に着くとピカピカの雛3羽が巣の近くで盛んに飛び込み練習の最中。やがて親が大きな魚を咥え戻ってきました。いよいよ食事の時間です。初めて見る雛への給餌はとても感動的でした! 意外にも、その給餌の様相は他の野鳥の給餌と極端に異なる点を2つ発見しました。 ひとつは雛の立場から。もうひとつは親の立場から。。。。
先ずは雛の立場から:
魚を咥えて戻ってきた親は止まり木に止まり、ちいちいいいい~と藪に潜んでいる雛に呼びかけます。全員が一斉に飛び出してくるものだと期待してカメラを構えていると、一羽だけがひょこっと飛び出して来ただけでした。。。ツバメとか、スズメとかどの鳥の雛を見ても、親が餌を運んでくると、一斉に鳴きわめき、他を押しのけて我先に餌をねだりにくるのが常と理解していたのですが、カワセミは決して我先に餌をねだるのではなく、一羽づつお腹のすいているものが出てくるのでした。。だから雛どうしで餌を奪い合うことなど皆無です。たまたま2羽が一緒に出てきても、最初に親におねだりをした方に優先権があり、他の雛はそれをじっとそばで見守る。決して他方を押しのけて親にせがむことはありません。とても紳士的なカワセミの世界に思わずびっくりです。。。でもなぜ? 素朴な疑問。。老いた頭をひねり自分なりに推理したことは、「親は常に一匹の魚(獲物)を運んでくる。その魚を噛み砕いて皆に与えることはなく、そのまま一羽に丸飲みさせる。あの大きな魚を、あの小さな雛が丸飲みしたらもうお腹一杯。消化するのに4時間は掛かる。従って次の親が餌を運んできても満腹状態の雛はもう餌を飲み込む隙間はない 。。」よってお腹一杯の雛は藪の中で悠々自適。親の呼びかけに出てきた雛だけに与える。こんなルールが暗黙のうちに出来上がっているような、「平和な仲良しの食事風景」が実現しているのだ!と自分なりに結論付けました。自分もこのカワセミの世界に同感!人間の子でさえ、テーブルに出されたお菓子を我先に手をだす。。カワセミの子は決してそんなことはしません。 そんな様子を写真にてご覧ください。。。。。
次に親の立場から: (世界一意地悪な親の教育)
親の呼び声を聞いて藪から出てきた雛に早速給餌が始まった。でも、見ていると何か変なのです。
親は魚の頭を雛に向け雛の口に持っていきます。ある時は喉元まで。。。でもその瞬間に餌を雛の口から出してしまいます。どうして旨く雛の口に入れられないのか? お互い長いクチバシが邪魔するのか。。。親の不器用さにあきれるほどいらいらしながらシャッターを押す。いつになったら雛の口に渡るのだろう?
なんとそれは20分~30分も掛かる大仕事なのでした。。炎天下、このひとつのシーンだけでショット数は180コマにも。。。。雛達が巣穴にいる間は、親があの大きな魚を咥えて入り、10秒もしないうちにサッ~と飛び出してきます。あれは一羽の雛の口に入れるや否や飛び出してくる、と誰もが理解出来ます。
また、求愛の時期、雄から雌への「愛の給餌」でも雄は間髪をいれずにサッと雌の口にご馳走を入れる。
それからすると、決して親が不器用なはずはない。 何が始まったのか、さっぱりわからなかったのですが、巣立ちから3日目になり漸く親の真意が掴めてきたのです。
なんと、そこには巣立ちの初日から給餌を通し親の子供への過酷な教育が始まっていたのです。良~く見ると親が雛の喉元まで魚を差し入れる反面、自分のクチバシでしっかりと魚を咥え、決して離さないでいるのが解かります。雛の口から引き出しては、また咥えさせる。そんなことを永遠と10回~も繰り返すのです。
流石の雛も忍耐の限界、親の意地悪に耐え切れず、ついには強引に親から魚を奪い取るのでした。そして漸く雛は食にありつき一段落。。。 親は正にこの瞬間を待っていたのでした!
給餌を通してそれぞれの雛に、獲物の味は勿論、クチバシの筋力、使い方、獲物の咥え方等、クチバシの最高の使い方を得と特訓しているのでした。。。。これが親が子に与える”生きる術”でしょうか。
でも、そこにはやはり親の配慮も見逃せません。巣立ちはしたものの、まだ育ちの遅い雛にはこのような意地悪はせず、巣穴にいたときと同じように、サッと餌を与えるのでした。育ちの早い雛ほどこの訓練が激しく繰り返されるのでした。。。ひどいときは散々雛の口に入れておいて、サッと飛び立ち雛を狩場に連れて行きそこで給餌。。それにしても、人間の赤ちゃんの口に哺乳瓶をもっていって赤ちゃんが口を開けるとサッと引っ込めてしまう。。。それを3回もやったら? そんな意地悪をして遊んでいる母親を見ることがありますが。。。
我等人間の世界にはあり得ない教育の姿でした。(その2へ続く)
お父さんが餌を持って戻ってきました。 2羽の雛が待ちわびて出てきました。(食事は好物のオイカワ)

わあああ、、い・た・だ・き・ま~す! 弟の方が大きな口を開け食事をもらいました!

しっかり掴むんだぞう~ 子供: ハイ!と一気に飲み込もうとした瞬間。。。。

ほら、離したらダメじゃないかぁ~ しっかりと咥えないと~~ (親は故意に魚を引き離してしまう。。。)

もう一度、今度はがっしり掴むんだぞう~ (横で見ている兄の口も自然に開く。。)

ホラ~~ また離しちゃって。。。 しっかり咥えろといっただろう! (子供達には訳がわからない。。。)

ホラーー 今度は頑張るんだぞう!と雛の口に運びつつ、親はしっかりと魚を咥えて離さない。。(おもわず一緒に口を開いている兄の表情が面白い)

よう~し、その調子だ!奥まで入れるぞ! (子:わかっ。。。言いかけて思わず喉を詰まらせる)

やったあ~!! やっともらったぁ~!
でも、ここまで来るには別の止まり木で10分、ここに来て13分、焦らしにじらされて。。でもこの意地悪はまだ序の口。(ここまで付き合ってきた兄も大変。でも決して横取りしようなんてこともしない)

良かった、よかった! ジャア俺は行くぞう!兄のつぶやき ”一度の食事がこんなに大変とはナ~~”(弟の苦労を観察して何かを掴んだようである。。。)

わぁ!これは美味しいイイイイ~~~

でもチョット大きいなあ。。。。。

何とか飲み込み。。。。

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